Javaでメソッド参照を使うかラムダ式を使うかの判断

エキサイト株式会社 メディア開発佐々木です。

現在Spring/Javaで開発するにあたって、関数型インターフェースを呼ぶときにラムダ式でもメソッド参照でも書ける場合があります。どちらを使った方が、継続的な開発にいいのかを簡単にですがまとめてみます。

引数なしの場合

関数型インターフェースでArrayListのインスタンスを返却するだけの宣言ですが、下記の2パターンがあります。

// ラムダ式
Supplier<ArrayList<Integer>> supplierList = () -> new ArrayList<>();


// メソッド参照
Supplier<ArrayList<Integer>> supplierList = ArrayList::new;

パッと見た読みやすさでは、メソッド参照の方がカッコいいし良い選択かもしれません。 ArrayList::new と書いてあるだけなので、 new ArrayList() が入ってるんだろうなと容易に想像ができます。一方、ラムダ式では () -> のような引数がないことを明示しなくてはなりません。コードを書く側からすると面倒ですが、読む側からすると、引数がないことを明示してくれていた方が理解しやすいと思います。

引数が複数の場合

引数が複数の場合は、下記のような実装になります。

// ラムダ式
BinaryOperator<Integer> sum = (a , b) -> Integer.sum(a,b);

// メソッド参照
BinaryOperator<Integer> sum = Integer::sum;

メソッド参照では、計算されていることはわかりますが、引数に何が指定されているかはパッと見はわかりません。 あとから使う人がBinaryOperatorを知っていれば引数を2つとることはわかりますが、知らない人は調べる必要があります。片やラムダ式は、引数を2つとることが明示されています。こちらは、BinaryOperatorを知っている必要がありません。

まとめ

EffectiveJavaにはメソッド参照を使った方がいいとありますが、個人的には読む人がわかりやすく汎用的なものを選びたいと思います。メソッド参照はすっきりしていてカッコイイよく、IDEからも変換を促されるかもしれませんが、読みにくかったり等するのであれば、チーム開発という上では使わないという選択もありかなと思います。IDEのアシストをそっとオフにしたいと思います。

下記、参考にさせていただきました。 nowokay.hatenablog.com